目の前で遺体が焼かれるインド・バラナシの火葬場
奇妙な光景
初めてインドを訪れる日本人からすれば、インドの日常は奇妙の連続です。
しかし、インド人からすれば日本も奇妙に写るかもしれません。
もはやどちらが「普通」とか、無いのでしょう。
でも、やっぱりインドは奇妙で刺激的でした。
バラナシを旅した時のこと。
コルカタから16時間ほど列車に揺られ、ようやく到着したバラナシ。
着いて早々、線路内を牛が徘徊しているわ、牛糞をおもいっきり踏むわでバラナシの洗礼を受けつつも、何とか宿に到着し、早速ガンジス川のほとりへ−
老人から子供まで、そこら中で沐浴をするインド人。
物乞い、「ボート、ボート」と声を掛けてくるボートの客引き。
牛、ヤギ、猿!
そして、バラナシ最大の火葬場、マニカルニカー・ガート。
最初に着いた時、布かビニールのような物に包まれた遺体が、燃え盛る炎に入れられ正に焼かれているところでした。
周りに立ち込める黒い煙。
焼かれている遺体のすぐ近くに居座る牛と徘徊する野良犬。
見物人に、「チャーイ、チャーイ」と言いながらチャイを売り歩くおじさん。
声をかけて来る胡散臭い男(「俺は、ここでボランティアをしている。あーだ、こーーだ.....」とか喋っていたが、とりあえず無視。)
死生観やら、色んな考えが頭をよぎりながら、この光景をしばらく眺めていました。
火葬場で危うくトラブル
火葬場ではよく、薪を買わせる、勝手にガイドをして来てお金を請求して来るなどの、ぼったくりがあるらしいです。
前述の自称ボランティアの男も、その手の人間でしょう。
結局、「話しかけて来る奴は基本的に相手にしない」これにつきると思います。
ここで、火葬場でトラブルになりかけた私の体験談です。
マニカルニカー・ガートには、上から火葬場を見下ろせる建物があるのですが、私がそこから火葬場を写真撮影していた時の話です。
気が付いたら隣に一人のインド人男性が立っており、こっちを睨むように見ていました。
そして、「ここは写真撮影は禁止だ。お前、ちょっとこっちに来い」と言い、私の腕を掴んで、その場から連れて行こうとしました。
一瞬動揺しましたが、「結局、金を請求してぼったくるパターンだろ」と思い、そのインド人に拙い英語で「警察呼ぶよ、警察!」と言い放って腕を振り払いそのまま立ち去りました(写真は上手く撮れておらず、結局消去)。
火葬場は、原則写真撮影禁止らしいです(倫理的にそうですよね...)し、私みたいにトラブル可能性もあるので注意が必要です。
おまけ
最後にガンジス川沿いで遭遇した動物たちです。